今後の日本のキーワードとは
日経ビジネス「賢人の警鐘」に、4年に渡って
執筆されていたキッコーマン取締役名誉会長の
茂木友三郎氏が、筆を置くことになった。
その最後に示されたメッセージが、今後の日本の
成長に必要な3つのキーワード。
それが、①生産性の向上、②教育、③国際交流。
① 生産性は、付加価値/労働投入量で表される。
より重要なのは、分子の「付加価値」を高める事。
付加価値向上に、2つの観点を提示されていた。
1.イノベーションによる需要の創造
2.経済の新陳代謝を高める。
・生産性の低い企業には退出してもらう。
・一方、流動性の高い労働市場を作る。
② 教育は、グローバル化の進展で、「専門性」と「教養」
の重要性がより増している。
両方を充実させ、国際的に活躍できる人材を育てる。
③ 国際交流は、「民間」「地方」「若者」がキーワード。
国レベルだけではなく、文化・スポーツの交流等
を通し、民間レベル、地方レベルの交流が大事。
その際、食文化の交流も重要とされていた。
「同じ釜の飯を食う」共通体験が、国際親善に役立つ。
そして、若者特に高校生レベルの交流に意味があると。
お互いに遠慮なく率直に付き合え、異文化に対する
許容度も高い。
小・中学生は、まだ語彙が足りないかもと。
最後に、日本に残して欲しい3つも挙げられていた。
「真面目さ」「勤勉さ」「長期的な視点」
これらは世界的に見た日本人の長所で、強みでもあると。
一つひとつが、深い啓示に満ち溢れている。
我々は、これらのメッセージをしっかりと受け止め
今後の日本を支えていかなければと思った。
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