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2019年11月30日 (土)

年齢に込められた意味を知る

私の尊敬している故伊與田覺先生。
101年の生涯を、古典に学び続けられた方。

たくさんの著作を読ませて頂いた。
中でも、「「人に長たる者」の人間学」が秀逸。

その中に、中国古典「礼記」の一篇である
「曲礼(きょくらい)」の一節が紹介されている。
以下が、その内容。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人生まれて10年を「幼」と言う:学ぶ
教えを受ける年齢。

20を「弱」と言う:冠す
冠をつける年齢。これが「弱冠」の由来。

30を「壮」。40を「強」。
50を「艾」(がい)。60を「耆」(き)。
70を「老」。80、90を、「耋」(てつ)と言う。

30代はエネルギーが旺盛。
40代になると、それがさらに強くなる。

50代は「艾」(がい)。
艾というのは、頭に白いものが混じって
来るという意味。

刈り取る意味もあり、無駄なものを
取り去り、省いていく年代とも言える。

60代は「耆」(き)。
「老」の上の字に、「旨」で「き」と言う。

人生のあらゆる体験を通して、人間の風味が
出て来る年代。
まさに、人生の黄金期。

70代は「老」。
「老い」という意味もあるが、「練れる」「熟する」
という意味もある。
「耆」がさらに練られ、熟していく年代。

80、90代は「耋」(てつ)。
「老」つまり「練」が、さらに至る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このような人生を、ぜひ歩みたいものだ。

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2019年11月29日 (金)

1万回の祈り

現在、伊與田氏覺氏の「中庸に学ぶ」を
読み直している。
もう何十回目になるだろうか。

その書の、中庸26章「至誠を発揮する」に
故松下幸之助氏の言葉が掲載されている。

「何か大事をなそうと思いついたら、
1万回の祈りを捧げることが大切だ」

祈るという事は、考えるという事。
その事を考え続ける。

1日に10回考えたら、3年になる。
10回×365日×3年=10950回

石の上にも3年の格言が思い出される。
ここまで考え続けると、ある時兆しが現れる。

「故に至誠は息(や)む無(な)し。
息(や)まざれば則(すなわ)ち久しく、
久しければ則ち徴(しるし)あり。」

大きな仕事ほど、考えている時間は長い。
だから、1万回祈る必要がある。

「徴あれば則ち悠遠なり。」

そうすれば、遥か遠くまで広まって行く。

中国古典「中庸」は、孔子の孫である子思の著作。
孔子の教えを、「至誠」を中心概念に据えて
理論的に解明している。

短い言葉で、真理を語っている。
だから、何回も読み直して、深い意味を感じ取る
必要がある。

「学知」では足りず、「覚知」が求められる。
まさに、悟りを得るまで考え続ける事が大事。
これらを経て、天と一体になって行く。

この境地に、いつ辿り着けるのだろうか。
しかし、歩みを留める事なく、進み続けたい。

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2019年11月28日 (木)

高貴な「千代ちょこ」に驚き!

ある方から、お礼にとチョコを頂いた。
そのチョコが、ただ者ではなかった。

チョコと言うより、芸術品。
薄いチョコの上に、目を凝らす模様が。
それも、純和風。

説明書には、こう書かれていた。

「江戸千代紙や着物の模様など、日本の伝統美を
取り入れた芸術的なチョコレート」

品名の「千代ちょこ」に相応しい絵が描かれている。
歌舞伎、金模様、菖蒲、笹葉、桜、桔梗

作ったのは、パレスホテル。
とても繊細な絵柄。
パティシエの方が、手作りしたとしか思えない。

蓋を開けると、チョコの香ばしさが漂って来る。
一人で食べるには、もったいない。
これは、芸術を解する人と共に味わいたい。

という事で、先日、母宅に持参した。
母は、俳人である。

一目見るなり、やはり目を奪われていた。
ずうと見て居たいと。

同感だったが、高級チョコの味わいを
じっくりと楽しみたいとも思う。
そこで、1枚を半分に分け合って頂いた。

舌の上で、すぐに溶けてなくなった。
カカオ70%の味わいが、口一杯に広がる。

まさに、目と鼻と舌で、存分に味わった。
贅沢で幸せなひと時。

今後、母宅にお伺いする度に、1枚ずつ頂く事に。
これでまた、訪問する喜びが増えた。

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2019年11月20日 (水)

最高の子育てとは

電車に乗車している時、目に止まった広告があった。
それが、「小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て」。

慶應義塾大学医学部 小児科主任教授である
高橋孝雄氏(日本小児科学会会長)の著書。

帰宅後、ネットで検索し、内容のポイントを探った。
興味深かったのが、「子供を幸せに導く3つの力」の記述。
以下の3つの力を身に付ける事が大事とされていた。

① 共感力:
誰かの心遣いに真心で応える。
誰かの気持ちに寄り添い、自分の事のように
喜んだり悲しんだり出来る。

② 意思決定力:
僅かな事でも自分で決める。
そして、自分で決めた事に責任を持つ。

③ 自己肯定感:
生まれて来てよかったと感じる。
自分の事が好きと感じる。

これらを、私なりに解釈してみた。

①は、感情脳である右脳の能力。
共感力は、対人能力の中でもべースをなす。
これがないと、良き友人を作れない。

②は、論理脳である左脳の能力。
意思決定力は、論理的思考の終着点。
勇気ある決断は、成果の大小に関らず成長に繋がる。

③は、①②の基本となる人間力を育てる土台となる。
自分を認める事が出来なければ、自分に自信が持てず
その結果、全ての能力が充分発動しなくなる。
心の持ち方が大事。

孫の優真の成長を支援する際、心して置きたいと思う。

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2019年11月19日 (火)

グリーン車を有効活用

先週から、3週連続して大阪への出張が
入っている。
その間に、関東地区での仕事も。

この時期、日々や朝夕の寒暖の差も加わる
ため、体調管理が極めて大事。

しかし、細心の注意はしているが、残念ながら
歳に勝てない部分もある。

先週末から、疲れとストレスで腰痛が発生。
風邪のひき始めも影響している模様。
立ち上がる際、腰に手を当てざるを得ない状態。

血流が、著しく阻害されている模様。
このような場合は、無理をしない事が肝心。

まず、パーソナルトレーニングとジムは延期。
腰を温め、シップ薬を貼る。
その上で、睡眠を十分に取って休養。

移動時の負担も、極力減らす。
その時、効果的なのがグリーン車の活用。

東京ー新大阪間の3時間半、ゆったり座ると
リラックス出来、心身がとても休まる。

今週の大阪往復は、やむを得ずグリーン車での
往復とした。

今週後半の神奈川県での仕事も、場合によっては
上野東京ラインのグリーン車を使いたい。

備えあれば憂いなし。

先手を打って体調管理を行い、
快適に仕事に臨みたい。

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2019年11月18日 (月)

スケジュールに沿って動く

個人事業主として日々過ごす中で留意して
いる事は、自分をいかに律するかという点。

その工夫のひとつが、スケジュールを
綿密に立て、それに沿って動く事。

手帳に来年度末までの仕事の予定を書き込む。
それも、月と週の見開きページの両方に。
これは、もれがないように相互チェックするため。

その上で、今月と来月については、移動する
交通手段の出発/到着時刻を全て記載。
これは、分単位で空き時間を把握するため。

これらの隙間時間に、プライベートの予定を
決めて書き込んで行く。

イタリアオペラ、パーソナルトレーニング、
ジム、ダイビング等。
一旦記入したら、これに沿って動く。

仕事で疲れが出て来ると、思わず休みたくなる。
これをいかに乗り越えるか。
まさに、Aという自分をBという自分が律する。

自律だけれど、自分の中では、実は他律。

数字での管理も徹底して行っている。
イタリアオペラのレッスンは、474回まで来た。
パーソナルジムは、194回まで等。

休めば、カウントがスローダウンする。
しかし、腰痛等異常が出て来た場合は例外。
勇気ある撤退の決断も重要。

このようなスケジュール管理や計数管理を
せずとも、自律出来る事が理想なのかも。

まさに、自分の中で、自然体で律する姿が本物。
この領域に、いつ達する事が出来るのだろう。

論語の「心の欲する所の従えども、矩(のり)を
越えず」には、程遠い感じがする。

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2019年11月17日 (日)

キャッシュレスが教えるもの

10/1に消費税が導入された際、キャッシュレス化を
進めるべく導入されたポイント還元制度。

私は、元からキャッシュレス派だったため、
存分にメリットを享受している。

一方で、この制度を運用する店側は、
高い手数料等が関係し、いろいろな思いが
錯綜している模様。

最新号の日経ビジネスが「キャッシュレスの闇」と題し、
特集を組んでいた。

その中で、目を引いた記事が、イタリア料理チェーン
のサイゼリアに食い込んだアマゾンの動き。

サイゼリアは、実は現金払い主体のチェーン店。
その多くの店舗が、現在でも、QRコード決済どころか
クレジットカードも使えない。

多機能を要求される今後のレジ端末の
開発状況を見ているとの事。

そのサイゼリアに、アマゾンがある提案を持って来た。
お釣りをアマゾンで使えるギフト券で渡さないかと。

このしたたかな発想、私も驚いた。
日本の現金払い慣習を前提としながら、
自分のネットに客を引き込もうとしている。

アマゾンギフト券を受け取った客は、アマゾンで、
そのギフト券を使い買い物をする。
アマゾンで購入する便利さを体感し、固定客になって行く。

サイゼリアでも、メリットがある。
まず、お釣り用の現金を少なく出来る。
そして、集金のコスト削減や多額の現金不要で安全性が増す。

どのような状況でも、柔軟な発想が必要と感じた。

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2019年11月10日 (日)

「キャラパキ 発掘恐竜チョコ」が面白い

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先日、孫の優真と上落合公園の隣にある
お菓子屋さんに立ち寄った時の事。

「キャラパキはないの。」と言う優真。
その時は、キャラパキの意味が分からず。

後で、それはバンダイが販売している
パフ入りチョコレートである事が分かった。
正確には「キャラパキ 発掘恐竜チョコ」。

恐竜の骨が、ホワイトチョコで出来ている。
周りを土に模したミルクチョコが囲っており
それをパキパキと割って、恐竜を発掘する。

なかなか面白い発想だ。

骨まで割らないように、ミルクチョコを割って行く。
手先の器用さが、求められる。
これに、優真は凝っている様子。

ホームページで調べたら、全部で6種類あった。
レベル1の、ステゴサウルス、パラサウロロフス
レベル2の、ティラノサウルス、トリケラトプス
プテラノドン
レベル?の○○○(これは秘密との事)

さらに、「アタリ付き」となっている。
トレーの色が茶ではなく、赤や白ならば、
パキン原人が見つけた「いにしえの秘宝」がもらえる。

パキン原人の物語や、秘宝まで持ち出し、
ストーリー立てている所が、実に興味深い。

全種類を買おうと思い、数店のスーパーへ探しに。
ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンの
3種類のみを見つけ、買って来た。

しかし、帰宅してから気づいたのだが、外装の袋に
「パッケージの画像と商品とは、多少異なります。」と。
あの努力は、報われないか。

しかし、優真にプレゼントしたら大喜び。
優真の笑顔が、私への最大のプレゼント。
苦労した甲斐があった。

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2019年11月 8日 (金)

購入!Xmasカウントダウンカレンダ―

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先日、最寄りのコーヒー&輸入食品店である
カルディを覗いたら、ハロウィンの品揃えから
クリスマス一色の商品に置き換えられていた。

もうそんな時期になったのかと思いつつ、
店内を散策している時、ある商品が
目に止まった。

「ウッドボックスXmasカウントダウンカレンダ―」

日付が書かれたboxが、24個ある。
その日付boxの中に、お菓子が入っている。
12/25のクリスマスを目指し、12/1から開け始めて
24日までのカウントダウンを楽しむ。

このカウントダウンを楽しむカレンダーを、
アドベントカレンダーと言うとの事。

これは、4歳になる孫の優真のプレゼントに
ちょうどいいかも。

何種類かあった。
機能性を重視するか、わくわく感を重視するか。
迷ったので、お店の方とも相談。

その結果、わくわく感溢れるツリー型の品を選択。
人気の商品で、すぐに売り切れてしまうとの事
だったので、少し早めだが買ってしまった。

11/30(土)にプレゼントする予定。

しかし、プレゼントした瞬間、全部のboxを開けて
一気に食べてしまうかも知れない。
まあ、その時はそのとき。

今から、どんな顔をするか、とても楽しみ。
この笑顔が、私への最大のプレゼントだ。

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2019年11月 6日 (水)

「CASE」から「SPACE」へ

日経ビジネスの「時事深層」は、本当に興味深い。
直近号の記事は、自動車業界が、さながら時代の
移り変わり目に来ている事を示していた。

2016年、独ダイムラーがパリモーターショーで
「CASE」という言葉を発表した。

C(Connected):通信接続、A(Autonomous):自動運転
S(Shared&Services):共有化&サービス、
E(Electric):電動化の頭文字を取った言葉。

これを受け、ノーベル化学賞を受賞した旭化成の
吉野彰名誉フェローが、CASEがもたらす将来像として
「2025以降、AIEV(人工知能が運転する無人自動車)が、
マイカーにとって代わる」と9/23(月)の講演会で語られた。

そして、10/25(金)から始まった東京モーターショー。
CASEに、P(Platform):基盤を加えた「SPACE」が新たな
キーワードとして浮上しているとの事。

各社がハコ型のコンセプトカーを示し、「移動空間」
としての車の価値をアッピールし始めた。

これは、自動運転や共有化が普及すれば、"移動手段"
としての車は価値が下がるが、"移動空間"と定義すれば
新たなサービスの展開が期待出来る事を指している。

スズキでは、皆で寛ぐ居住空間の延長として捉え、
日野では、シャーシとボディを切り離し、ボディー部分を
朝は通学バス、昼はレストランとして活用する等。

また、トヨタでは、共有化と共に"所有"も主張。
豊田章男社長の話しが面白い。
「自動車の誕生で馬車はなくなったかも知れないが、
競走馬は残っている。」

これは、競走馬として、電動スポーツカー「e-RACER」を
引き合いに出した表現だ。

この先一体、どのような世界が待っているのだろう。

間違いない事は、各方面の技術革新が、ある時合体し
その時、一気に時代の流れが変わって行く事。

どこまでこの変化について行けるのか、少し不安になった。

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2019年11月 5日 (火)

ラグビーワールドカップに学ぶ

9/20(金)から熱戦が繰り広げられた
ラグビーワールドカップ日本大会。

素晴らしいプレイと共に、数々の学びを
与えてくれた。

①多様性(ダイバーシティ)
国籍がなくても一定の条件で代表選手になれる。
今回は、31名中16名が国籍または出身が外国。
まさに、国籍を越えた「適材適所」の人材配置。

②献身性
「One For All All For One」。
各自の持ち味を生かし、組織に貢献する。
各ポジションでの「分業」を活かしつつ、
臨機応変に他の役割も担って「協業」する。
日本代表チームの、「ONE TEAM」が光った。

③自律性
変幻自在に転がる楕円形のボール。
予測不可能な状況には、指示を待つのではなく、
その場での「主体的自律的行動」が求められる。

④健全性
激しくぶつかり合う中でも、自分を見失う事なく
感情を適切に抑制する。
ここでは、「アンガーマネジメント」が求められる。
日頃の心身の鍛錬が、基礎となる。

⑤公平性(フェアネス)
ハードな攻防であるが故に、ルールも厳格。
まさに、「コンプライアンス」の世界。
そして、試合が終わればノーサイド。
お互いに「敬意」を払い、称え合う。

こう見ると、本当に学ぶべき点が多い。

組織論の観点のみならず、個人を育成する観点、
自らを律する観点等、マネジメントの要素が
目白押し。

そういう意味では、今回のラグビーワールドカップは
大変意義深いものだった。
多くの方々に、感動と再考の機会を与えてくれた選手や
関係者の方々に、大いに敬意を表したい。

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2019年11月 2日 (土)

命とは時間である

先日送られて来た致知出版社のメルマガに
聖路加国際病院の日野原重明先生が、生前に
語られた「命の授業」が紹介されていた。

先生は、2週間に1度、小学校に出向いて、
10歳の生徒に45分間の授業をなさっていた。

授業で、命がどこにあるか問い掛ける。
ある子が、心臓にあると言った。

そこで、先生曰く。

「心臓は確かに大切な臓器だけれども、これは
体に血液を送るポンプであり、命ではない。」
「命とは感じるもので、目には見えないんだ。」

「空気と同様、大切なものは、目には見えない。」

「では、命は、なぜ目に見えないのか。
それは、命は、皆が持っている時間だからなんだよ。」

「死んだら使える時間もなくなってしまう。
どうか1度しかない自分の時間/命を、どのように
使うかを、しっかりと考えながら生きて欲しい。」
「さらに、その命を、自分以外の何かのために使う
事を学んで欲しい。」

『命とは時間である。』

なるほどなと思った。
天から与えられた命。

「もの」ではなく、「こと」として捉える。
意味よりも、置かれた状態に目を向ける。

我々は、生物として生を営んでいる。
ただし、その時間は有限。

ならば、その有限の時間をどのように活かすかが大事。

「僕の授業を聞いた小学生からある時、手紙が届きました。
そこには、寿命という大きな空間の中に、自分の
瞬間瞬間をどう入れるかが私たちの仕事ですねと
書かれていました。」

我々は、この深い問い掛けを心して、生を全うしたいものだ。

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