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2020年2月25日 (火)

人材と人物

人を育てる時、よく言われる言葉が、「人材」。
人財と言われる事もある。

つくりの才は、「働き」と言う意味を持っている。
なので、人材・人財は、「大きな働きを持っている人」。
つまり、才能のある人の事を指す。

そして、人材を育てる事を、人材育成と言う。

一方、「人物」と言う場合は、少しニュアンスが異なる。

「あの方は、人物だ」と言う場合、単に才能があるだけ
では、このように呼ばれない。

人物には、その裏に必ず徳を備えている。
いわゆる人徳という徳。

才能もあり、人徳もある方を、人物と言う。

人物となるために欠かせないものが、慎独。
必ず自ら自分で独りを慎む。

そして、働きと徳を比較した時に、徳の方が
より優れている方を、大人物、略して大物と言う。

中国古典である「大学」に、以下の言葉がある。

「徳は本(もと)なり。財は末(末)なり。」

徳を高める学びを、本学(人間学)と言い、
財を育てる学びを、末学(時務学)と言うのは、
ここから来ている。

人と成る成人学には、この2面がある。
本末という観点からすると、人間学が本で
時務学が末。

しかし、世の中を生き抜いていくためには、
両方が必要。

本末の意味を噛み締めながら、より高みの人物を
目指し、今後も両学の研鑽を重ねたい。

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