「啓発録」に想う
現在読み進めて居る、日本の名著現代語訳。
今日、13冊目である「啓発録」に目を通した。
著者は、福井藩士であった、橋本佐内。
25歳にして、安政の大獄で命を絶たれた。
その考え方は、同世代の吉田松陰や
西郷隆盛に影響を与えたと言われている。
この「啓発録」は、15歳の時に著された。
今で言うと、中学3年生。
その精神的な成熟度には、驚かされる。
時代は、アメリカの使節ペリーが来航して
世が騒然とした時。
その中にあって、武士として如何に
凛として生きるかを、自分の言葉で
力強く表現している。
まさに、歳は関係ない。
どこまで深く、物事を見詰める目と心を
持って居るかだろう。
現在の私の周りにも、自分の生きる道を
探りつつも、真摯に努力されている方々が居る。
それが、オペラの先生であるMさんや、
パーソナルトレーナーのKさん。
私よりも、20歳以上若い方々。
これまで、10年に渡り週1回お会いして来たが、
コロナ騒ぎで、会う事が出来なくなってしまった。
でも逆に、会えない事で、お二人が自分にとって
貴重な存在である事を、深謝する事が出来た。
橋本佐内も、「啓発録」で次の一章を設けている。
「択交友(朋友を択ぶ)」
コロナが収まったら、さらにお二人との
交わりを深くしたい。
読後に、その想いを強く持った。
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