知行合一の実践
9月から再開し始めた研修、10月はかなり実施する事に。
その一つに、「管理者としての人間力」という研修がある。
今年度で、6年目となる案件。
例年は、孫子、孔子、曾子の言葉を味読し、管理者として
の自分自身を見詰めて頂く機会を提供して来た。
今年は、さらに王陽明の言葉を加え、バージョンアップ。
具体的には、陽明学の神髄を収めた「伝習録」から、
言葉を紹介する。
そのひとつが、「知行合一」。
知(ち)は行(こう)の始め、行は知の成(な)るなり。
聖学(せいがく)はただ一箇(いっこ)の功夫(くふう)。
知行は分(わ)かって両事(りょうじ)と作(な)すべからず。
【伝習録 上巻】
:知ることは、行うことの始めである。
行うことは、知ることの完成である。
聖人の学問は、ただ一つの工夫あるのみ。
知る事と行う事を、分けて二つの事としてはならない。
つまり、知と行は一体、紙の表裏の関係。
知行合一は、同時に「行知合一」でもある訳だ。
では、実務の世界で、これをどう実現していけばよいのか。
伝習録には、上記の「功夫」の中身は明らかにされていない。
ここは、各自で考えろという事だろう。
確かに、取組み方には、各自の個性が出る。
そこで、皆様の理解促進のため、私が工夫している
メモを基点とした行動例を示す事にした。
中国の古典の言葉は、どれも底が深い。
これらを自分なりに解釈し、実行に移す事が
求められている。
研修での気づきを活学として、ぜひ活かして
頂ければと願っている。
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