ピンセットと共に
5歳になる孫の優真と行動を共にする場合、
必ず持参するものがある。
それが、ピンセット。
いつも、2種類持って行っている。
① ストレート型:先端が尖がったタイプ
② つる首型:先端が鶴の首のように曲がったタイプ
「じいじ、ピンセット。」
林の中で、生物調査隊長の優真が、元気よく声を発する。
「今日は、どちらのピンセットを使いますか。」
「まっすぐな方。」
丸太の下に、冬眠中のダンゴムシを発見した模様。
先が真っ直ぐなピンセットで、周囲の木片を剥がし、
じっくりと観察する優真。
「みんなで集まって、丸まって居るね。」
「寒さを防いで居るのでしょう。」
一方、私がつる首のピンセットで、枯れ葉に交じって
いた小さい幼虫をつまみ上げた。
「これ何の幼虫でしょうか。」
「何だろう、帰って図鑑で調べてみよう。写真撮ってね。」
指示を出す隊長。
秋が過ぎ、冬になっても生物調査に熱中している。
子供の好奇心は、本当に旺盛だ。
ストレート型は、地面を掘ったり刺したり、何かを
剥がしたり、力をダイレクトに加え易い。
つる首型は、真上から見て手元が見えるため、
細かい作業がし易い。
これからも、2種類のピンセットを使い分け、
生物調査を続けて行きたいと思う。
道具の使い分け、新たな使用法の発見等、
虫探しが、ものを創意工夫していく面白さに
発展していく事を願う、じいじであった。
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