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2021年1月22日 (金)

「デジタルとAIの未来を語る」読了

台湾デジタル担当政務委員(閣僚)である
オードリー・タン氏の著作である
「デジタルとAIの未来を語る」を読了した。

オードリー氏は、これまでに出会った事の
ないジャンルの世界に生きる方という印象を
受けた。

その思考は、デジタルにベースを置き
ながらも、極めて人間的。
著作の随所に、その片鱗が伺えた。

ご自身の経歴も、同時に明かされていた。
3つの幼稚園、6つの小学校、そして
中学校に1年通って14歳で中退。

15歳の時にスタートアップ企業を設立。
その後アメリカへ渡り、18歳の時に
ソフトウェア会社を起業する。

24歳になり、トランスジェンダーである
事を公表し、25歳の時に名前を唐宗漢
(とうそうかん)から唐鳳(とうほう)へ
変更した。
現在は、「無性別」とされている。

経歴を辿ると、ほぼ全て独学で学びを
深めて来た模様。

もちろん、周りからの刺激を拒否して来た
訳ではなく、むしろそれらを自分との対話
の素材として来た向きが感じられる。

一見、孤独な世界で戦って来たようにも
思うが、文面からは察する事が出来なかった。
おそらく、両親や祖父母の方々の温かい
精神的なバックアップが支えとなっていた
のではないかと思う。

しかし、このような生き方もあるのかと
いうのが率直な感想。

柔軟な思考の上に、未来を見据えた提言の数々。
これからの世界は、まさに多様性をどのように
包摂していけばよいかに掛かっていると思った。

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