「知らないと恥をかく世界の大問題⑫」読了
池上彰氏が著した「知らないと恥をかく世界の大問題」が
12巻目に達した。
シリーズ累計200万部というから、大ベストセラーだ。
私も、8巻目から引き続き読まさせて頂いている。
改めて思うのは、池上氏の記述スタイル。
「むずかしいことを、やさしく」
「やさしいことを、ふかく」
「ふかいことを、わかりやすく」
そして、調べた事実を伝える事に徹し、
自分の意見を押し付ける事はしない。
かと言って、全ての情報を伝えている訳でもない。
読んだ内容を、改めて自分で検証し、さらに
事実関係を自ら調べる事を期待している模様。
その過程を通して、自分の考えを持って欲しい
と望んでいるのだろう。
まさに、ジャーナリストとしての使命を
守り通している感じがする。
今回、書かれていた内容は、どれも切実な事柄。
これから、日本は、世界はどうなって行くのだろう
と思わざるを得ない。
「感染症」と「分断」が、12巻のキーワード。
これまで、人類は、幾多の感染症を乗り越えて来た。
今回のコロナ禍は、まだ先が見えない。
ウイルスとの共存が、いつ実現するのか。
また、世界の分断は、ますます複雑化している。
あらゆる技術が劇的に進み、それらが軍事に転用
される危険度が、さらに増大している。
どこを見ても、一寸先は闇。
その先が、光の道につながっているか、破滅の道に
つながっているのか。
自分に出来る事は何なのか。
改めて、深く考えさせられた。
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