興味深い「ぬか床理論」
日経ビジネス最新号に、興味深い理論が
紹介されていた。
それが、「ぬか床理論」。
仰ったのは、最上(さいじょう)インクスの
相談役である鈴木三朗氏。
当社は、薄板金属加工の会社。
技術を磨き、試作品製作で突出している。
「ものづくりも、人や技術、そのつながりと
いった「土壌」が大切です。」
「そこに新しい人や技術を投入すると、
新たな革新が起こって地域の力が強まる。」
「そこでしか出せない個性があり、常にかき回して
新陳代謝を促さないと痛んでしまうのも、
ぬか床と同じだと思うのです。」
地域の企業と手を携え、さらに強みを
創造されている。
経営に、ゆるぎない「軸」を感じたので、
ホームページを拝見した。
その冒頭で、こう宣言されていた。
「板厚0.03mm〜2.0mm程度の薄板金属加工が得意です。
微細・微小の加工に自信があります。
売り上げ比率は試作品6割、量産品4割です。
(2020年度実績)
数量の少ない試作から、ボリュームのある量産試作
まで対応します。
最短納期1週間から、特急対応可能です。
金属は曲げますが、信念は曲げません。」
この最後の『金属は曲げますが、信念は曲げません』
が奮っている。
最短1週間の試作は、発注者からしてみれば
とても助かるだろう。
現場で現物があって、初めて研究が現実に近づく。
日本の中小企業の強さを、ひしひしと感じた。
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