「1on1ミーティング」とは
近年よく聞く言葉のひとつに、「1on1ミーティング」がある。
研修でも、この言葉に言及する事が出て来た。
この際、しっかりと本質を把握し直したいと思い、
改めていろいろな資料や文献に目を通した。
実はこの用語、カタカナ用語にすると、目新しい内容の
ように思うが、これは管理者が部下を支援する際に、
従来から求められて来た面談のベースになる考え方。
まず、目的は「人材育成」にある。
なので、主人公は部下であり、それ故、話し合う内容
は部下が決める事となる。
どういう話題が出て来るかは、分からない。
どのような話しが出て来ても、しっかりと受け止め
部下の成長に資するように支援していく必要がある。
ある時は教え、ある時は引出し、ある時は寄り添う。
スキルで言うと、ティーチング、コーチング、
カウンセリングの技を使う事となる。
なので、部下の能力と意欲等に応じ、これらを
使い分けるコミュニケーション力を事前に身に
付けておく必要がある。
だが、それ以前に、心得ておくべき大事な事がある。
それは、部下から見て、自分が信頼に値する人物で
あるかどうかだ。
自分の信念を持ち、軸をぶらす事がない。
かと言って頑なでは、人心を得る事は難しい。
一方で柔軟性を持ち、人の気持ちをしっかりと
受容出来る器量の大きさが必要だ。
仕事で壁にぶつかった時、
キャリアの面で、どのように自分を形成して行けば
よいか迷った時。
部下が抱える様々な問題を、共に考えて行く。
解を用意する必要はない。
これは、メンターとしての役割を果たす事と
捉えてても、いいのではないだろうか。
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