小さな「ゆらぎ」の捉え方
現代は、環境変化激変の時代。
その特徴を捉えた言葉に、「波及性」がある。
あるところの小さなゆらぎが、ぜんぜん別の
ところの大きな変化になって表れる。
これを、ノーベル賞化学者、イリヤ・プリゴジンが、
こう表している。
「システム内の小さなゆらぎが、システム全体の
大きな変動をもたらす。」
これは、「複雑系」の研究において、物理や化学のシステム
だけでなく、企業や社会や環境等のシステムにおいても、
しばしば見られる事が指摘されている。
福島第二原発の事故の情報が世界に流れ、ドイツでは
原発推進停止が議決されたように。
歴史に振り返れば、第一次大戦もそうだった。
ある国の王子暗殺事件(サラエボ事件)が引き金だった。
最近言われているVUCAも、「ゆらぎ」を意味している。
変動性(V)、不確実性(U)、複雑性(C)、曖昧性(A)
先行きが分からず不安を感じさせる「ゆらぎ」という言葉。
しかし、物事には、必ず二面性がある。
闇の面からではなく、光の面から見たらどうなるだろうか。
1人の社員の行動が、企業のあり方を変える。
1人の個人の行動が、社会の仕組みに影響を与える。
1人の起業家の行動が、人類の存続そのものに希望をもたらす。
「ゆらぎ」は、最初は小さな動きから始まる。
そして、その気になれば、誰でもこの「ゆらぎ」を
起こす事が出来る。
自分のポリシー(信念)に従い、勇気ある一歩を
踏み出して行きたいものだ。
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