「今日只今」に生きる
禅言に、「今日只今」と言う言葉がある。
今日、この瞬間を精一杯生きる事に、全力投球する。
過去を悔いる事なく、過去の栄光におごる事なく。
未来を不安に思う事なく、未来を目ざとく計算する事なく。
かと言って、足元だけを見て迷走する訳ではない。
将来に対する希望を抱きながら、その方向性は
しっかりと見定めつつ。
その上で、今日行うべき事に集中する。
出来る事は、明日へ先延ばししない。
かと言って、日々完璧さを追求する訳ではない。
出来る範囲の事を、怠らずに行う。
これらを念頭に置いて行動すると、不思議な事
が起こって来る。
役立つ情報が、どこからともなくもたらされる。
また、その動きを支援して頂ける方に出会う。
一生懸命さが、いろいろなものを引き寄せる
のかも知れない。
ビジネスの世界では、目標管理が大事と言われている。
目標とは、ある一定期間後のゴール。
具体的であればある程、実現性が増すと言われている。
これはこれで、一理ある。
一方、生き方やあり方等、一生のスパンの事柄と
なると、緻密な設計図を書く事自体が難しい。
灯台の光を掲げ、その方向に向かって歩む中で
次第に霧が晴れて来るように思う。
その過程では、しけもあり日照りもあるだろう。
思っても見ない渦に巻き込まれるかも知れない。
しかし、それらに真摯に向き合う中で、道が拓けて来る。
「今日只今」を、これからも実践して行きたい。
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