「全集中の呼吸」で歌う
イタリアオペラの歩みが、現在、足踏み状態だ。
習い始めて12年目。
最大の壁にぶつかっている感じ。
発声の基礎に立ち戻り、徹底指導を受けている。
毎回、自分の歌う姿を動画で撮影。
後日、視聴して振り返ると共に、レッスン中に
先生から指摘を受けた内容を、メモしている。
先週記録した内容は、以下のとおり。
•どこまで体が伸びるのかを決めてしまわない。
(箱のサイズを決めてしまわない。)(天井を決めない。)
•パッハの時、顎を引かない。(上に伸び上がる。)
•ブレスを短く取ったので、もっと圧を掛けていく。
(ただし、喉に行かないようにしながら。)
毎回、 「省エネ運転」で歌っていると指摘されている。
自分では、そのつもりではないのだが、先生から見ると、
「もっと線を太くする。もっとしっかり体を使って行く。」
という指摘になる。
動画に記録されている先生の発声や歌声を聴くと、
確かに迫力がまるで違う。
先生の声は勢いがあり、響き渡って来る。
なぜ、こうも違うのか。
だからと言って、大声を出せばいいという訳でもない。
喉に頼らず、体全体を使って、音を響かせる。
先生は、私よりも、もちろん体が小さい。
肺活量も、私の方があるはず。
なのに、響きのレベルがまるで違う。
ここまで来ると、理論的に考えても、
解が見つかりそうもない。
やはり、試行錯誤しながら、地道に練習するしかないのか。
長いトンネルが、いつまで続くのか。
全く先が見えない。
「全集中の呼吸」の修行が、果てしなく続く。
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