経営資源を再考する
新任課長研修の時、マネジメントの定義に
ついて、解説する場面がよくある。
その際、マネジメントの「対象」は経営資源と、
まず説明している。
次に、経営資源の内訳を、人・もの・金・情報等
と伝えている。
その上で、「今の立場で、何に一番注目したいですか」と
問い掛ける事が多い。
挙手を求めると、それぞれの項目で手が挙がる。
どこで手を挙げても、間違いではない。
経営には全て必要で、また各自行っている仕事に
より観点も違うから。
しかし、こう続けている。
「新任の中間管理職と言う立場を考える場合、
私は人に注目して欲しい」と。
新任課長の場合は、まだ権限が限られている。
もの、金等の扱いについては、一定の枠がはめられている。
しかし、人は違う。
育てれば、無限の能力を発揮してくれる。
部下の育成が大事な役割である証左だ。
そして、育てる対象は、部下だけではない。
フォロワーシップにより、上司も育てる事が
期待されている。
そして、部下・上司を育成する過程で、
最も育てられるのが、自分自身。
いつも、それを自らのモチベーションにして
欲しいと話している。
自分が、実は最もコントロールし易い経営資源。
限りなく鍛え、役割を遺憾なく発揮して欲しい。
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