「「未来」の話をしよう」読了
台湾のデジタル担当政務委員(閣僚)である
オードリー・タン氏の著作である「まだ誰もみた
ことのない「未来」の話しをしよう」を読了した。
タン氏の著作を読むのは、2作目となる。
今回も、その開かれた慧眼に引き込まれた。
タン氏の主張を一言で言うと、
「デジタルの力で、ソーシャルイノンベーションを
起こそう」というもの。
私は、記述された内容を、以下のように解釈した。
現在は、スマホ等を使い、ネットを通して
個人の意見や考えを、まさに世界に向けて
自由に発信・共有出来るようになった。
言い換えると、デジタルによる民主主義の世界を
実現出来る素地が整ったという事。
このデジタル民主主義をベースに、人々の生き方を
よりよい方向へ導いて行こうとする変革の動きが
「ソーシャルイノベーション」。
この動きは、現在、国連を中心に叫ばれている
SDGs(持続可能な開発目標)の実現に、大いに
貢献するものである。
タン氏の言葉で、「100年後の世界を生きる人々が、
自分達で様々な事を決める事の出来る可能性を
奪ってはならない」という言葉が、印象的だった。
未来を生きる人々の事を考えて、今を生きる我々が
何をなすべきか。
それを、皆でデジタルを介して考え、行動する必要がある。
地球温暖化を始め、人類そのものが自然と共に
共生するための課題は、より深刻だ。
タン氏は、その先導者として、これからの世に
なくてはならない、貴重な方のように思えた。
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