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2022年3月10日 (木)

これがモデルナか

今回のコロナ禍の中、1か月でワクチンを
開発したモデルナ社。
 
どうやって、超スピードでワクチンを開発する
事が出来たのか、以前から不思議に思っていた。
 
その疑問が、日経ビジネス最新号で解けた。
やはり、未来を見て、先手を打ってベースとなる
技術を開発していたのだ。
 
前身を踏まえ、2010年秋にモデルナ社は設立された。
そして、2011年には、mRNA(メッセンジャーRNA)の
「プラットフォーム」技術を確立。
 
そのため、2020年に新型コロナが流行する前に、
ワクチン開発技術は既に臨床段階に入っていた。
 
新型コロナが発生してから対応したのではなく、
mRNAに着目して、来るべき事態に備えていたのだ。
 
これは、卓越した見通しと、それを実現させる
数々の経営上のチャレンジの賜物だ。
 
詳細をここに記載する事は、避ける事としたい。
しかし、このmRNA技術が、今後の人類に
福音をもたらす事は、紛れもない事だ。
 
CEOのバンセル氏が一連の仕組みをスマホに例えている。
・mRNAを細胞に届ける仕組みが「スマホ」
・これさえ完成すれば、後はウイルスの種類によって
 「アプリケーション」となるmRNAを作って搭載すればいい。
 
mRNAは、4種類の化学物資が鎖状に連なっている。
この化学物質の羅列(コード)を書き換えるだけで
欲しいタンパク質を自在に作り出す事が出来る。
 
新型コロナの場合は、ウイスル表面の人体に侵入する
ためのイガイガの突起をコードによって体内で作らせた。
その結果、人体が対イガイガの抗体を作り、本物の
ウイルスの侵入を防いだ。
 
この技術は、応用すれば、感染症だけではなく、癌、
心血管疾患、遺伝病にも応用出来るとの事。
 
凄い技術が、開発されたものだ。

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