本質把握力を身に付けるには
マネジメント研修を行う際、
冒頭で、環境変化に適応するための
心得について、言及する事がよくある。
その一つに、「本質把握」がある。
断層性という環境変化の底流に対応するため。
一見、変化が不連続に見えるだけで、
その根っこは、必ず存在する。
それを見出すためには、本質把握力を養う事が大事。
では、どのようにすれば、この奥深い能力を
身に付ける事が出来るのだろうか。
残念ながら、普遍的な方法は存在しない。
なぜならば、表面的なノウハウではないからだ。
自分に合った方法を、見つけ出すしかない。
一方、具体的な方法は、自分で見出だすとしても
アプローチの形は示す事が出来る。
ただし、これも私の私見に過ぎないが。
① 「違う世界」に飛び込む
② 「多様な価値観」に触れる
③ 「継続」
①は、高度化した体験学習とも言える。
今いる世界とは違う世界に飛び込み、我が身をさらす。
ここでは、「勇気」が必要だ。
②は、違った世界で多様な価値観に触れ、これまで
自分になかった考え方やものの見方を感受する。
ここでは、「受容」がキーワードとなる。
③は、継続が大事という事。
長い時間を経て、自分の枠組みが広がって行く。
ここでは、「忍耐」とタイムマネジメントが求められる。
長続きさせる事を考えると、好きな事をする事が一番。
ただし、「道」を極める覚悟で、入れ込む事が肝心。
その過程で得る気づきは、何事にも代えがたい財産となる。
多面的なものの見方は、「道」を歩む中で、
徐々にかつ豊かに育まれて来るものだと思う。
| 固定リンク
コメント