「ドラッカーに学ぶ人間学」読了
つい先日、「ドラッカーに学ぶ人間学」を読了した。
著者は、ドラッカー学会共同代表理事の佐藤等氏。
同書は、月刊致知で2019年2月から連載中の
「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」を編集したもの。
私は、月刊致知を今年2月から再定期購読し始めたため、
これまでの内容を知りたいと思い購入した。
連載後まもなく、コロナ禍の真っ只中に。
この世界的な脅威に、どう向き合って行けばよいのか。
同書は、ドラッカーの言葉と論語の言葉を結び付け、
これまでの常識が通用しない時代を生きる私たちへ
道しるべを差し示してくれている。
最も感じ入った点は、リーダーたる者は、
自己を知り、自らを律する必要がある事。
このような人材を、ドラッカーは「リーダー」と呼び
論語では「君子」と呼んでいる。
全編を通し、私が感じた点は、以下のとおり。
今後、コミュニケーションのあり方からチームの作り方まで
マネジメントのあり方を再考し、個人の成長と組織の成果
の同時達成を目指す方法を再構築する必要がある。
そのためには、改めてセルフマネジメントを徹底して行い、
ぶれない自分軸を構築する事が不可欠。
言葉を替えると、人としての自分を確立するという事。
そのためにも、大きな意味で「人間学」を学び続ける事が
求められる。
ドラッカーの著作を読んでいると、論語の言葉を連想する。
東西の哲学が、深い部分でお互いに共鳴し合っているのだ。
底流を感得し、自らの生き方・あり方に活かして行きたい。
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