「ダーク」な世界に思う
宇宙を学んで分かった事は、分からない事ばかりと言う事。
この世を構成している物質は、バリオンという素粒子。
しかし、宇宙での構成比は、たったの5%。
残り95%は、正体不明。
・ダークマター(未知の物質)27%
・ダークエネルギー(未知のエネルギー)68%
ダークは、「暗い」と言うイメージが付きまとう。
しかし、天文学では、「未知」の意味で捉えている。
これらは、人智を超えた存在なのだろうか。
一方、ミクロの世界に目を向けても、分からない事が多い。
例えば、遺伝子。
遺伝子には、タンパク質を作るための設計情報が書かれている。
その遺伝子情報は、全遺伝子(ゲノム)の内、たったの2%。
残りの98%は「繰り返し配列」等と呼ばれ、どんな働きを
しているか分からないブラックボックス。
この部分は、生物が秘めている潜在能力と言える。
そう考えると、私達の中には、まだ98%もの潜在能力が
秘められていると考えられる。
これを天文学風に捉えると、「ダークアビリティー」と
言えるのではないだろうか。
宇宙と言うマクロの世界も、遺伝子と言うミクロの世界も、
まさに未知のとばりに覆われている。
しかし、「ダーク」ではあるが、実は、希望の『光』に
溢れていると、ぜひ捉えたい。
内外の光に照らされて、歩みを進めて行きたいものだ。
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