エントロピーに思う
熱力学の分野に、エントロピーという用語がある。
不可逆過程においては、エントロピーが常に増大する
という法則が働く。
例えば、熱いものから、冷たいものに熱が移る様子。
また、閉空間の気体が、仕切を取ると広がって行く様子。
これら自然と起こる現象を、エントロピーが増大する言う。
我々が生きる事により発するエネルギーも、エントロピー
増大則に従い、宇宙に拡散していると言われている。
一方、宇宙は、未知のエネルギーで満ち溢れている。
我々の体を含め、この世を構成している物質は、
バリオンという素粒子。
しかし、宇宙での構成比は、たったの5%。
残り95%は、正体不明。
・ダークマター(未知の物質)27%
・ダークエネルギー(未知のエネルギー)68%
このダークエネルギーにより、現在、宇宙は加速膨張している。
ここで、私は、次のように考えた。
我々の生命が尽きる時、その生命エネルギーが、
エントロピー増大則に従い、全て宇宙に戻って行く。
その生命エネルギーが、ダークエネルギーに加わり、
ダークエネルギーによる宇宙の膨張に寄与している。
そして、いつか、そのダークエネルギーが形を変えて結実し、
宇宙のどこかで、新たな生命を宿す。
ダークエネルギーは、実は生命を産み出す源なのかも知れない。
我々は、宇宙から生まれ、宇宙に戻って行く。
つまり、宇宙の意思により存在しているという事。
その宇宙の意思を、どのように解釈するかが大事だ。
我々は、宇宙と一体。
大きく捉えて行きたいものだ。
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