「パラレルワールドの法則」読了
今回、興味深い本を読んだ。
それが、「現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則」。
村松大輔氏の著書。
スピリチュアル系の本なのだが、量子力学の観点から訴求されている。
著名な研究者の仮説を基に、独自の見解を加え、我々の生き方・あり方を
科学的な論拠に基づき説いておられる点が、とても興味深い。
この1年間の放送大学の講義でも、量子つまり素粒子の一片を学んだ。
超微細な素粒子の世界は、未知の現象に満ち溢れた摩訶不思議な世界。
人智を超越した、しかし実験により存在する事が証明された事象の世界だ。
一方、素粒子はものを構成する最小単位であると同時に、
広大な宇宙を構成している基本物質でもある。
という事は、宇宙全体を理解するためには、素粒子の理解が不可欠。
詳しい記述はここでは出来ないが、素粒子の世界を辿って行くと、
ゼロポイントフィールドやサムシンググレートと呼ばれている
この宇宙のエネルギーの源に行き着く事になる。
ゼロポイントフィールドやサムシンググレートは、多くの学者が
論説しており、村松氏も触れられているが、まだ仮説の領域。
しかし、偉大なる自然の力の存在は、皆が認める所でもあるだろう。
さらに、村松氏の言う「観測」や「意図」が、量子論により同時に
存在する複数の世界(パラレルワールド)を乗り換えるトリガーとなる。
つまり、『強い思い』が、自分の人生を、並行して別に存在する世界に誘う。
肯定的に考えれば肯定的な世界に、否定的に考えれば否定的な世界に
自らを導き、人生という世界のあり方が大きく変化する事となる。
私も、「思いが人生を変える」と言う捉え方は、体験からも実感していた。
そして、その思いを言葉(言霊)として、自分の中で念ずる。
それが波長として周りに共鳴し、支援者や活躍の場が与えられて来る。
村松氏の考えのように、これらが素粒子の動き方から必然的に生じる
ならば、全てのつじつまが合うようにも感じる。
こうなると、物理の世界だけではなく、宗教や哲学等の思考の世界も、
いつか量子論によって統一される日が来るのかも知れない。
宇宙の真理と人間が描いて来た深淵な世界、それらが量子によって
解き明かされる。
これは、神の領域に足を踏み入れる事になるのか、怖い気もする。
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