イリヤが逝った
先日、デビッド・マッカラムさんが亡くなった事を知った。
9/25にニューヨークの病院で、家族が見守る中、天に召されたとの事。
90歳だった。
マッカラムさんと言えば、私の中では、何と言っても「イリヤ・クリヤキン」。
昔、一世を風靡した『0011ナポレオン・ソロ』に出て来るロシアのスパイ。
『0011ナポレオン・ソロ』は、米NBC系列で、1964年から1968年まで
4シーズンにわたり放送された、スパイもののテレビドラマ。
日本では、1965年から1970年まで、日本テレビ系列で放送された。
私が多感だった、小学校高学年から中学生の頃だった。
国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポレオン・ソロと
イリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキンが、国際犯罪組織スラッシュ
(THRUSH)と戦うドラマ。
亡ロバート・ボーンさんが、主人公のソロを演じていた。
しかし、なぜか次第に、マッカラムさん演じるイリヤの方が人気者に。
優秀だが女性には弱いソロに対し、クールに任務をこなすイリヤの方が、
日本人に受け入れられたのだろう。
私も、イリヤの行動の方が、興味深々だった。
これは、当時、私が同時に熱中していた『スパイ大作戦』のバーニーと
同じ位置づけだった。
どちらも、目立たないけれど不可欠な存在である。
まさに、いぶし銀の輝きを放っていた。
私の関心は、その後、ナポレオンソロを原点として『007』へ、
そして、『スパイ大作戦』から『ミッションインポッシブル』へと
繋がって行った。
スパイアクションの緻密で大胆不敵な行動は、その後、私の模範となった。
そして、そこに登場する車等、数々のメカニックに未来の技術を見た。
さらに、アイデアを凝らした小型高性能なスパイツールの数々は、
英知の結集のように思えた。
今も、小型で高性能なものを求めているのは、この時の影響が
続いているのかも知れない。
スパイものは、私の現在の行動・思考のベースを培ってくれた。
これらの原点が、ナポレオンソロだった。
イリヤを始め、数々のスパイを演じた方々に対し、感謝しかない。
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