デフォルトモードネットワークとは
先週、NHK総合の『チコちゃんに叱られる』を、久しぶりに視聴した。
そこで、デフォルトモードネットワーク(DMN)と言う言葉を初めて知った。
DMNは、「ぼんやりした状態」の脳が行なっている神経活動を意味する。
特に、我々が寝ている間に、意識する事なく働いているとの事。
目覚めている時に取得した情報を取捨選択し、必要と思った情報を
整理してくれていると言うから驚きだ。
そして、さらに驚いたのが、整理した情報を繋げて、新たなアイデアや
発想を生み出してくれるという事。
そう言われてみれば、思い当たる事がいくつかある。
・寝ている間に、新しい研修プログラムが閃いた。
・ジムでトレーニングしている時に、問題解決の糸口が見つかった。
・散歩をしていて、「詩」が頭の中で流れ始めた。
私は、これらを「心を解放する」と得られる現象だなと自覚して来た。
思い悩んだ時は、一旦集中をやめて、ゆったりと過ごす。
すると、光の道が見えて来る。
不思議だなと思っていた事が、実は脳のデフォルトモードネットワークに
あった訳だ。
おもしろいと思ったので、ネットでさらに調べてみた。
DMNの主な役割には、2つあるとあった。
【DMNの役割1:危機への備え】
脳が完全に休んでしまうと、突然の危機に反応し難いため、
脳の一部(DMN)を待機状態にして、万が一に備えている。
【DMNの役割2:情報の整理】
脳は、入力、整理、出力のプロセスで情報を処理している。
DMNが重要なのは、2番目の「整理」ステップ。
さらに、DMNを活性化する方法として、以下が紹介されていた。
・観察瞑想:瞑想中に浮かんでくる感情や雑念をありのままに観察する。
・楽しい空想:楽しい空想は、心を緩める効果的が期待出来る。
・デジタルデトックス:脳疲労を避けるため、スマホを使う時間を管理する。
・単純な作業・運動:単純な作業等をすると、自然とぼんやりした状態になる。
・パワーナップ:15分程度の昼寝や、目を閉じているだけでもよい。
一方、DMNが活性化し過ぎると、頭がぼんやりして注意力が散漫になるとの事。
メリットとデメリットの両方を把握した上で、
DMNの「スイッチ」を適切に切り替える必要があるようだ。
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