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2023年11月27日 (月)

「論語物語」が実に興味深い!

下村湖人氏が著された「論語物語」を、先週から読み始めた。

下村氏は、小説「次郎物語」で有名な方であると同時に、教育者でもあった。
その下村氏が、断片的な言葉で綴られた「論語」を、いくつかの言葉を
繋げてストーリーとしてまとめられたのが、「論語物語」だ。

論語499章句の中から、130章句を引用されている。
それらを組み合わせて、28個の興味深い短編として、
1冊の本に著されている。

読んでいると、孔子が弟子たちと問答している姿が、
瞼に浮かんで来る。

これまでも、論語の解説書を、何冊か読んで来た。
その時は、問答の様子を、自分なりに想像を膨らませながら
味わっていた。

ただし、その際は、一つひとつの言葉の解釈だけに止まっていた。
そのため、別の言葉との関係まで思いが及ばす、何か味気なさを感じていた。

それが、このように幾つかの言葉を関連付けて、物語として
著して頂けると、これまでとは違う感慨深さを感じる事が出来た。

これが、小説家ならではの真骨頂なのかも知れない。

人によっては、このようなまとめ方を、よしとしない方も居るだろう。
なぜならば、著者の考えが入るからだ。

論語純血主義の方々からすれば、これは許し難い行為だと思う。

しかし、論語は、それを読む方に、自分なりの解釈を認めて
いるような気がする。
私は、そのようなおおらかさを、論語から感じている。

逆に、だからこそ、論語の真理を知りたいと思い、深く味わおうと努力する。

「論語物語」は、論語の心に近づくためのヒントを、
与えてくれているような感じがする。

まだ、半分程度しか読み進めていない。

後半分を、自分なりにじっくりと味わいながら、
そして、ワクワクしながら読んで行きたい。

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