「教育勅語の真実」読了
孫たちの将来を思った時、自分に出来る事として何があるだろうかと、
よく考える。
学科の勉強は、学校の先生や親に任せておけばよい。
私は、もっと深い事を一緒に考える事をしたい。
具体的に言うと、人としてのあり方や生き方。
これからの激変の時代を生き抜いて行くためには、
自分のぶれない軸を持つ事が不可欠。
これを、信念、哲学、価値観と言い替えてもいいだろう。
ただし、信念と言っても、邪念では困る。
「正しさ」に裏づけられたものである事が大前提。
その信念に基づいて、世のため人のために尽くして欲しい。
これまで、幾多の日本や中国の古典を読んで来た。
例えば、古事記や論語等。
これら読書は、今後の自分のあり方や生き方を考える事が目的だった。
その結果、とても多くの気づきを得る事が出来た。
この気づきを、ぜひ孫たちに伝えて行きたい。
押し付けではなく、納得してもらえるようにだ。
その一環として、この度、教育勅語に関心を持った。
教育勅語は、明治天皇が教育に関するご自身の考えを「言葉」として示したもの。
いわゆる法ではないため、法的強制力はない。
ただし、そこで論じられているのは、日本人が昔から大事にして来た
揺るぎない倫理観や道徳観。
そして、この編纂を手掛けたのが、井上毅(こわし)。
これまでも、完成までに幾多の困難があったと知っていた。
そこで今回、その編纂経緯を知りたいと思い、「教育勅語の真実」
伊藤哲夫著を読んだ。
本書には、井上毅の並々ならぬ決意と努力の足跡が記されていた。
歴史の勉強で名前は知っていたが、こんな人物だったのかと
今さらながら感じ入った。
一つの事を成し遂げるには、まさにぶれない覚悟が必要。
教育勅語の内容もさることながら、井上毅の生き方に、改めて共感した。
孫たちと、今の日本を築いた、このような方々の生き方を
話し合うのも一計かも知れないと思った。
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