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2023年12月20日 (水)

「教育勅語の真実」読了

孫たちの将来を思った時、自分に出来る事として何があるだろうかと、
よく考える。

学科の勉強は、学校の先生や親に任せておけばよい。
私は、もっと深い事を一緒に考える事をしたい。
具体的に言うと、人としてのあり方や生き方。

これからの激変の時代を生き抜いて行くためには、
自分のぶれない軸を持つ事が不可欠。
これを、信念、哲学、価値観と言い替えてもいいだろう。

ただし、信念と言っても、邪念では困る。
「正しさ」に裏づけられたものである事が大前提。
その信念に基づいて、世のため人のために尽くして欲しい。

これまで、幾多の日本や中国の古典を読んで来た。
例えば、古事記や論語等。

これら読書は、今後の自分のあり方や生き方を考える事が目的だった。
その結果、とても多くの気づきを得る事が出来た。
この気づきを、ぜひ孫たちに伝えて行きたい。
押し付けではなく、納得してもらえるようにだ。

その一環として、この度、教育勅語に関心を持った。
教育勅語は、明治天皇が教育に関するご自身の考えを「言葉」として示したもの。
いわゆる法ではないため、法的強制力はない。

ただし、そこで論じられているのは、日本人が昔から大事にして来た
揺るぎない倫理観や道徳観。

そして、この編纂を手掛けたのが、井上毅(こわし)。
これまでも、完成までに幾多の困難があったと知っていた。

そこで今回、その編纂経緯を知りたいと思い、「教育勅語の真実」
伊藤哲夫著を読んだ。
本書には、井上毅の並々ならぬ決意と努力の足跡が記されていた。

歴史の勉強で名前は知っていたが、こんな人物だったのかと
今さらながら感じ入った。

一つの事を成し遂げるには、まさにぶれない覚悟が必要。
教育勅語の内容もさることながら、井上毅の生き方に、改めて共感した。

孫たちと、今の日本を築いた、このような方々の生き方を
話し合うのも一計かも知れないと思った。

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