フィードバック読書法を励行
現在、マセマ出版の「解析力学」を読んでいるが、かなり難解。
馬場先生の分かり易い解説は有難いのだが、それでも理解するのが一苦労。
理由は、「解析力学」そのものの特徴にあると思う。
単なる「力学」と比べ、抽象度が格段に上がるのだ。
ラグランジュの運動方程式、ハミルトンの正準方程式から始まり、
一般化座標、一般化運動量、オイラー角(空間座標軸の回転)、
汎関数、変分原理、ダランベールの原理、位相空間等、用語のオンパレード。
しかし、だからと言って、飛ばす訳には行かない。
この内容が、流体力学、統計力学、さらに数値解析、量子力学へ
通じるからだ。
当然、1回読んで理解出来る訳もなし。
しかし、いちいちその場で立ち止まっていたのでは、全く先へ進めない。
そこで、分かったふりをして、とにかく読み進める。
ベーシックな「力学」「熱力学」「電磁気学」の場合には、これで済んだ。
1度全て通読し、改めて再読して理解を深めて行く。
しかし、「解析力学」の場合は、だましだましの通読すら出来ない。
新しく出て来た用語の理解が不十分だと、その先が全く理解不能となる。
そこで、やむを得ず始めたのが、「フィードバック読書法」。
今日読み始めたページに緑の付箋を、読み終わったページに青の付箋を貼る。
翌日、改めて緑の付箋を貼ったページから読み直し理解したかを確認する。
理解出来なければ、その箇所を何度も読み直す。
さらに分からなければ、ネットで知らべたり、他のテキストを紐解く。
高等数学も頻出するので、「微分積分」等の数学のテキストも参照する。
まさに、3歩進んで2歩下がるの歩み。
しかし、その方法しか、思い付かない。
それでも、一旦理解したつもりが、日を隔てたらまた理解不能に
陥っている事がよくある。
ベールを剥がしたと思ったら薄皮だけで、本当のベールは垂れたまま。
気づいたら、八方がベールで閉ざされていたという事もある。
では、なぜこうまでして「解析力学」を学ぼうとしているのか。
知的好奇心もあるが、何とか「量子力学」まで辿り着きたいと思っているから。
ミクロの量子の世界の理解が、マクロの宇宙の世界に理解に不可欠。
そう思っているので、先人が開拓して来た道を歩み、学びを深めている。
命果て、いつかは戻る宇宙、その興味は尽きない。
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