「丹田常充実」の教え
月刊「致知」3月号の特集が、「丹田常充実(たんでんじょうじゅうじつ)」。
丹田とは、ご存知のとおり、へそ下3寸(10cm)あたりの下腹部を指す。
広辞苑には、「ここに力を入れると健康と勇気を得る事が出来る」と
記してあるとの事。
つまり、生きる上では、丹田が常に充実していることが大事。
平たく言えば、『いつも気合いが入っている』という事か。
今回、この特集の中で、特に私の気を引いた記事があった。
それが、サラヤの更家悠介(さらや ゆうすけ)社長と
ユーグレナの出雲 充(いずも みつる)社長の対談。
両社とも、本業を通じて、社会貢献を目指している。
その意味で、お二人は、ソーシャルビジネスの先駆者とも言われている。
出雲氏曰く、
「私が師事している田口佳史先生は三大修養法として、
・慎独(しんどく):独りでいる時こそ慎む
・立腰(りつよう):腰を立て姿勢を正しくする
・克己(こっき):自分の怠け心に打ち克つ
を挙げておられます。」
「この2つ目がまさに今回のテーマであり、臍下丹田に力を入れることで、
胆力を養うことが重要だと言うのです。」
「また、坐禅には心を調えるために
・調身:まず体を調え、
・調息:呼吸を調えるから、
・調心:心が調う
という3つの基本があります。」
「坐禅もまずは丹田に力を入れて、姿勢を正すことから始まります。」
なるほど、まずは姿勢を正す事が肝心という事か。
すると、心身が整う。
その上で、へそ下3分に力を籠め、
動じる事なく物事に当たって行く。
だが、言うは易し、行うは難し。
「丹田常充実」と言う言葉、
今後も、心に刻んで置きたい。
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