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2024年6月29日 (土)

武術・武芸・武道とは

私のテコンドーの師である朴師賢から、伺った言葉がある。
それが、武術・武芸・武道の言葉の成り立ち。

・武術は、中国で敵を倒す「わざ」として生まれた。
・武芸は、韓国で芸術の域に洗練され「美しさ」が追及された。
・武道は、日本でそれをさらに深め「生き方」に昇華させた。

改めてまとめると、次のように整理出来るように思う。
● 武術:武の技術(わざ)
● 武芸:武の技芸(美しさ)
● 武道:武の正道(生き方)

一文にすると、
「わざを練磨して、美しく表現し、正しく生きる」。

これは、柔道家の嘉納治五氏が唱えた、「心技体」と通じるものを感じる。
○「技」を磨き、「心」を美しく持ち、天地と一「体」となって生きる(天地人)。

考えを巡らせると、いろいろな言葉の関連性が見えて来る。
その過程を通して、自分の思考が深まって来るから興味深い。

稲盛和夫氏は生前、いずれ訪れる“新しい旅立ち”に備え、
「魂を美しく磨き上げる」ことを説いていらした。

人生を生きるとは、まさに自分の魂を磨くこと。
この美しい魂に磨き上げるためには、日々そうありたいと思って
謙虚に反省し、自分自身を変えていく努力をしなければならない。

朴師賢から教わった「テコンドー精神」に、以下が挙げられている。

1.禮儀
・互いに敬い 謙虚であること 人の行う礼の道

1.廉恥
・心が清らかで 正と誤をわきまえ 恥を知る心のあること

1.忍耐
・耐え忍ぶこと 苦しみや怒りに耐えて 乗り越える強い精神

1.克己
・己に勝つこと 自らの衝動や欲望に 打ち勝つ精神

1.百折不屈
・幾度挫折しようとも 決して屈しない 不屈の精神

テコンドーの修練を通して我が身を律し、ご縁が合って出会った方々の
何かお役に立てる人間となれるように精進したい。

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