天意夕陽を重んじ、人間晩晴を尊ぶ
7/3(水)に、20年ぶりに新紙幣が発行された。
1万円札に表示された方は、我が埼玉県人である渋沢栄一翁。
「日本資本主義の父」と称され、明治時代の勃興期に、
経済界に対し多大な貢献をされた。
何と、約500の企業の設立や約600の社会的事業の支援に
携わられたと言うから驚きだ。
24.7.6に配信されて来た致知出版社の人間力メルマガに
渋沢翁が晩年好んで揮毫した言葉が紹介されていた。
「天意夕陽を重んじ、人間晩晴を尊ぶ」
朝日の美しさはもちろんだが、夕陽の美しさも格別である。
太陽は、沈む瞬間に、一際鮮やかな光を放つ。
夕陽があんなに美しいのは、天がそういう生き方を賞賛しているから。
人間も、夕陽のように晩年になればなるほど晴れ渡り、
残照で周囲を照らすような生き方が望まれる。
何と素晴らしい言葉ではないか。
メルマガには、合わせて、渋沢翁が生涯の師と仰いだのは、
孔子であったと記されていた。
孔子が生涯貫いたという「忠恕」(物事に真心を尽くし、人を思いやる)を、
渋沢翁もまた死ぬまで貫こうとしたのではないか。
渋沢翁は、何時いかなる時も目の前にいる人に
心の全てを傾けて対応したという。
その「誠」が相手の心を打ったとあった。
かなり個性的な部分もあったかも知れないが、
そこも魅力の1つだったのだろう。
まさに、人間力に溢れた方だったと思われる。
我々は、渋沢栄一にはなれないが、我々なりの人生を営み、
世のため人のために役立って行きたいものである。
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