継続は力なり
コロナ禍以前に比べて、研修講師の仕事が今年は1/4に減った。
来年、古稀(70歳)を迎える年代としては、自然の流れなのかも知れない。
研修会社としても、講師の世代交代を考えての事だろう。
その中、世阿弥が著した「花鏡」の中にある、次の言葉を思い出した。
是非の初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず
「是非の初心忘るべからず」とは、一度間違ったら、その失敗を
繰り返さないと言う教え
「時々の初心忘るべからず」とは、ある年代の時が初心なら、
次の年代の時も初心でなくてはならないと言う教え
また、「老後の初心忘るべからず」というのは、年を取れば
若い時のように体は動かない。
しかし、体力は衰えたとしても、若い時に100%動かしてきた体を
6割7割動かすだけで100%の時以上の効果を上げることが出来ると言う教え
我々の日々の営みも能と同じで、年齢を重ねるにつれて思うように
体を動かすことが出来なくなる。
一方で、習熟した「働き」が出来るようになるとも言える。
ともすると、年のせいにして気弱になり、困難な事を回避しよう
とする自分が居る。
しかし、今の自分でないと、周りに「働き」掛け出来ない事もあるはず。
自分のために数々の事にチャレンジするのもいいが、
その姿を周りに示し、皆にやる気や勇気を醸成して貰う事も、
大事な役割なのかも知れない。
テコンドーの朴師賢からも、それを期待されているように思う。
今後も、この意味での初心を忘れることなく、果敢に行動して行きたいと思う。
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