人のために生きることは自分のために生きること
月刊「致知」で、また凄い方を知った。
それが、国際医療NPOジャパンハート創設者の𠮷岡秀人氏。
医療が行き届いていないアジアの貧困地域で、
無償の医療活動を30年間続けて来られている。
𠮷岡氏のモットーは、「とにかく行動してみる」事。
たとえ力が及ばなくても、勇気を振り絞ってまず一歩前に踏み出すことが
出来れば道が開け、前に進める可能性も出て来ると仰っている。
このモットーどおり、𠮷岡氏の今日までの医師としての人生は、
記事を読むと壮絶を極めるものだった。
勤務医としてハードな研鑽を4年積んだ後、海外医療協力NGOから話しが来て、
30歳の時に単身ミャンマーへ渡られた。
「ジャパンハートは全ての人が、生まれてきて良かったと思える世界を実現する」
というビジョンを掲げ、治療や手術といった医療活動に留まらない、
様々な挑戦を重ねて来ました。」
内容を読むと、養育施設を設立したり小児病院を開院したり。
こうなると、当然1人では出来ない。
「組織のトップは一人ひとりの才能を見抜き、若いうちにその才能を
最大化できる機会を提供することが肝要です。」
「創設者として倒れるまで現場にいる考えですが、組織を継続させるためにも、
今後はこれまで以上に若者の育成に重きを置きたいと思っています。」
現在は、後進の育成にも力を入れられている。
また、命がいつも救える訳ではない。
「「命」が救えなくても、「心」を救う医療を行う事で、「生まれてきてよかった。
生まれてくる価値があった」と思ってもらいたい。」
そして、こう仰っている。
「世のため、人のためと思いながら、自己犠牲を続けていれば
いずれ挫折してしまいます。」
「本当の利他とは、自分を大切にし、自らは価値ある人間だと自覚した先に
あるのではないでしょうか。」
「全てのプロセスが自分のためであるという自覚さえあれば、
どんな困難や逆境が襲ってきたとしても、全部受け止めることが出来る。」
「人のために生きることは、自分のために生きること。」
「これが、僕の人生で掴つかんだ教訓です。」
まさに、同感だ。
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