意義と意味
研修講師として講義を担当する時、いつも心掛けている事がある。
それが、仕事の「意義」と本人にとっての「意味」の両方を、
バランスよく伝える事。
その研修が、どんな内容の研修であれ、
受講対象者がどの階層であってもだ。
研修で大事な事は、本人がその気になって、
研修で気づいた事を、仕事や生活の場で「実行」する事。
この「実行」が伴わなければ、研修を受けた意味がない。
実行を促すためには、まず、その仕事の「大局的」な意義の理解が必要。
そのため、任された仕事が、組織の「使命」実現にどのように関係しているかを、
腑に落ちるように解説する。
自分の担当する仕事を、意気に感じて頂くためだ。
その上で、その仕事を行う上で、受講者の方々に
どのような「役割」発揮が求められているを、整理してお伝えする。
そして、その役割を果たす過程で、受講者のお一人おひとりの
「能力」が培われる事を力説する。
さらに言うと、自分の「キャリア」形成にとって必要な能力を、
その役割発揮をベースとして養うために、具体的にどのような事を
行って行けばよいかを、自ら考えるように促している。
つまり、全ての「仕事」は、「自らを育てる」ために存在しているとの認識
を持ってもらう事を狙いとしている。
言い換えると、自分の「キャリア」を豊かなものにするステップとして、
今の「仕事」を捉え直して欲しい旨を、水面下で訴え続けている。
ここで言うキャリアは、ビジネスキャリアに留まる事なく、
一生のスパンであるライフキャリアにまで及ぶものだ。
私の想いが、どの程度通じて居るかは、未知数。
しかし、残された研修講師としての活動期間の中で、
精一杯お伝えして行きたいと思っている。
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