「不安」を味方にする
月間「致知」最新号に、がん研究会有明病院腫瘍精神科部長である
清水 研(しみず けん)先生の談話が掲載されていた。
癌で不安になった患者の方々の精神的ケアを、専門に行う医師。
このような分野がある事を、初めて知った。
それだけ癌患者が多く、不安に苛まれている方が多いという事か。
先生曰く、次の3ステップで、「不安」に対処するといいとの事。
①正確な情報を得る。
②できる対処を行う。
③不安を手放す。
確かにコロナ禍の時、「正確な情報」を得、「対処法」が判明して来ると
「不安」が和らいで行った記憶がある。
やれるだけのことをやったら、後は天に任せて「不安」を手放す。
アメリカの神学者であるラインホルド・ニーバーが遺した
「ニーバーの祈り」も、紹介されていた。
「神よ、変える事の出来るものを、変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。
変える事の出来ないものは、受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変える事の出来るものと、変える事の出来ないものを、
識別する知恵を与えたまえ」
そして、先生が合わせて仰っていた事が、「今、ここに集中する」事。
脳は、何もしていないとネガティブな妄想で一杯になってしまう。
なので、日々のルーティーンを守り暮らす方が、心の不安は和らぐ。
さらに、心理学では、ポスト・トラウマティック・グロウス・モデル
(外傷後成長モデル)と呼ばれているものがあるとの事。
人間は、最初は負の感情が湧き上がって来るが、起きた事は変えられないと
自覚した時から、この状況とどう向き合うかを一所懸命考え適応して行く。
先生は、「絶望は新しい道のスタートでもある」と仰っていた。
絶望を希望に替える事は、並大抵ではないだろう。
しかし、人生が有限である事は、代えられない事実。
「覚悟」を決めて、一日一日を充実した時間とする事が大事だと、改めて思った。
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