上達するために大事な事
月刊「致知」で、また素晴らしい言葉と出会った。
今回の談話の主は、森山脳神経センター病院(東京都)の根本暁央(あきお)医師。
24年に、81歳で亡くなった福島孝徳(たかのり)医師の、薫陶を受けて来た。
福島医師は、困難を極める脳外科手術において、患者の負担を極限まで抑える
「鍵穴手術」を編み出し、世界中で活躍して「神の手を持つ男」と称されて来た。
根本医師は、この福島医師に就き、自らを高められて来た。
その福島医師から、以下の質問をされた事があるとのこと。
「手術でも何でも、上達するために大事なことが4つある。
才能、指導者、努力、もう一つは運。これを大事な順に並べてみなさい。」
根本医師は、才能、指導者、努力、運と答えられた。
すると、福島先生は、それは違うとして「指導者、努力、才能、運」と言われた。
何故かと言うと、いくら「才能」があっても、一人で「努力」するだけでは
きちんと上達することは難しい。
いい「指導者」に就くことが、一番大事。
そこで「努力」するから、上手くなる。
「才能」は、そこに肉づけをしてくれるものだとの事。
私もこれまで芸道(オペラ)、今は武道(テコンドー)を習っているが、
まさに師匠ありきの世界。
指導者の導き方で、全く違った結果となってしまう。
また、手術経験を積まれた根本医師の実態を観て、
福島医師が5つ目に付け加えたのが、「場数」。
これは、「経験」がさらに腕を磨くという事だろう。
まさに、未知の世界に向かってチャレンジし続ける事だと理解した。
根本医師曰く、
「僕の座右の銘は、『努力前進』です。
努力とは、積み重ねること。
つまり昨日よりも1歩前へ、道があろうとなかろうと進む。
逃げないということです。」
「僕の人生における挑戦は、福島先生から学んだことを、
自分の得意分野を通してアレンジして、超えるべき部分で超える。
『再構築』という意味での継承です。」
「それを次世代に伝えるべく、努力前進して行きたいですね。」
承継者の心得を、教わった感じがする。

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