シネマ「国宝」で感じた事
9/30(火)に、シネマ「国宝」を観賞して来た。
かねてから評判は耳にしていたが、歌舞伎そのものに
あまり興味がなかったので、避けていた経緯がある。
しかし、前日にテコンドーの朴師賢(サヒョン)と話している時、
李監督が奥様の幼友達だと言うお話しを伺った。
また、朴サヒョンなりのご感想も伺った。
そこで、改めて観てみたいと思った次第。
観終わって、いろいろな事を感じた。
・改めて、歌舞伎の「芸術性」の高さに惹かれた。
・特に最後の演目の「鷺娘(さぎむすめ)」は、歌舞伎座で観てみたいと思った。
・ストーリーも、歌舞伎役者二人の「波乱万丈の役者人生」が、
息もつかせぬ展開で迫って来て、3時間があっと言う間に過ぎた。
☆ カメラワークも素晴らしく、李監督の非凡さを痛感した。
・「芸を磨き極める世界の厳しさ」を、改めて実感した。
☆ 観ている内に、テコンドーのトゥル(型)の「意味」や
決めた時の「美しさ」が、頭をよぎった。
☆ また、トゥルの「尊さ」も、国宝を観ている内に、心に湧いて来た。
☆ 大谷師範から過日の高麗神社での私の単独トゥルを観た感想として、
当時、以下のコメントを頂いていた。
「井上さんの演武を見た観客や稽古生は私を含めて、
歳を重ねても武道を修練することの尊さを感じたと思います。」
このコメント中の「尊さ」が何を意味するのかが、その時はよく分からなかった。
しかし、国宝を観て、私が演じるトゥルを通して、
何か「武道を追い求める純粋な心」(上手か下手は別にして)を感じて
頂いたのかなと思った。
(確かに、無心で演武していたように思う。)
国宝に関しては、まだまだ味わい深いものがあるように感じる。
時間が経てば、さらに思いが深まって来ると思うが、
取り急ぎ以上のような感想を抱いた。
「道」を極めるべく、追い求める厳しさと荘厳さを、
今後も自他共に味わって行きたい。
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